
このサイトは有料で配布されているサイトです。
フレンチブルドッグを愛してやまないフレブルオーナー様向けに製作されています。
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当サイトの作者は獣医師資格や薬剤資格を持ち合わせておりません。
ネット上の情報とブリーダー歴9年の経験から情報掲載を行っています。
作者の自己紹介
- ブリーダー歴9年の経験をしています。
- ヨーロッパタイプに拘ったブリーディングを行っています。
- フレンチブルドッグの仔犬販売ポータルサイトを運営しています。
- 日本全国の十数名のブリーダーさんと情報共有しています。
- 他犬種のブリーダーとも交流しています。
- ドッグサロンのコンサルタントを行っています。
- ドッググッズの通信販売も行っています。
- 複数の獣医師や保護活動家、トレーナーと交流を深め情報を共有させて頂いています。
以上を踏まえて当サイトの情報を参考にされてください。
フレンチブルドッグ 短頭種気道症候群
短頭種気道症候群(BOAS: Brachycephalic Obstructive Airway Syndrome)は、フレンチブルドッグをはじめとする短頭種の犬に特有の呼吸器疾患です。
この疾患は、短い頭部の構造が原因で、呼吸が困難になることがあります。以下に、短頭種気道症候群の詳細と対策について説明します。
原因
フレンチブルドッグの特徴的な短い鼻や平らな顔立ちによって、次のような解剖学的な問題が起こることがあります:
狭い鼻孔(狭鼻孔)
鼻の穴が狭く、空気が通りにくい。
長い軟口蓋
軟口蓋が喉にまで垂れ下がり、気道を部分的にふさぐ。
気管の狭窄
気管が細くなっており、空気の流れが制限される。
咽頭嚢の反転
気道の一部が内側に反転し、空気の流れを妨げる。
症状
短頭種気道症候群の症状は、軽度から重度までさまざまで、次のような兆候が見られることがあります:
息切れ
運動や暑さの中で特に呼吸が荒くなる。
いびき
睡眠中に大きないびきをかく。
咳や嘔吐
激しい運動後に咳や逆流を起こすことがある。
チアノーゼ
酸素不足により、舌や歯茎が青紫色になる。
意識喪失
極度の呼吸困難が起きると昏倒することがある。
診断
- 視診・触診:獣医が鼻孔や喉の構造を観察。
- 気道の内視鏡検査:内視鏡で気道の異常を確認。
- X線やCTスキャン:気管や軟口蓋の詳細を確認する。
治療
短頭種気道症候群の治療は、症状の重さによります。
軽度の場合(管理で改善可能)
- 体重管理:太りすぎると呼吸器に余計な負担がかかるため、適正体重を維持。
- 運動量の調整:激しい運動を避け、涼しい時間帯に散歩する。
- 環境管理:暑さや湿気を避け、冷房が効いた環境を提供。
重度の場合(手術が必要)
- 鼻孔拡張術:狭い鼻孔を広げる手術。
- 軟口蓋短縮術:長い軟口蓋を短くする手術。
- 咽頭嚢の摘出:反転した嚢を取り除く手術。
- 気管切開術(非常時):重度の呼吸困難の場合に気道を確保するための処置。
予防と日常ケア
- 暑さに注意:フレンチブルドッグは熱中症になりやすいため、気温が高い時期は冷房を使い、外出を控える。
- ゆっくり食べさせる:早食いによる吐き気や気道の負担を防ぐため、スローフィーダーを使用。
- ストレスを軽減:ストレスが呼吸器に影響することがあるため、穏やかな環境を整える。
- 獣医との定期チェック:早期の兆候を見逃さないために、定期的に獣医の診察を受ける。
短頭種気道症候群は、フレンチブルドッグの生活の質に大きく影響する可能性がありますが、適切なケアと治療で多くの症状を改善できます。
もし愛犬が呼吸に苦しそうな様子を見せたら、すぐに獣医に相談してください。
・・・次回は、「フレンチブルドッグ アトピー性皮膚炎」の巻