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作者の自己紹介
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遺伝病・呼吸障害・皮膚疾患…健全なフレンチブルドッグとは何か?
健全なフレンチブルドッグとは?
フレンチブルドッグの「健全さ」とは、単に病気を持っていないというだけではなく、遺伝的・身体的・精神的に健康であり、本来の犬種としての機能を保っていることを指します。
近年、過度な特徴を求めた繁殖や無計画な交配によって健康を損なう個体が増えているため、本来のフレンチブルドッグの健全な姿とは何かを正しく理解することが重要です。
1. 遺伝的に健全であること
フレンチブルドッグは、遺伝的疾患を多く抱える犬種のため、繁殖の際には適切な遺伝子検査を実施し、疾患のリスクをできる限り排除した個体が「健全」といえます。
特に注意すべき疾患として、以下のものがあります。
短頭種気道症候群(BOAS)
短吻(マズルが短い)であるために呼吸器の問題を抱えやすく、鼻孔が狭く、軟口蓋が過剰に伸びている場合、空気の通り道が狭くなり、呼吸困難を引き起こします。
健全な個体は、過度にゼーゼーとした呼吸音を出さず、日常生活でスムーズに呼吸ができることが求められます。
変性性脊髄症(DM)
進行性の神経疾患で、発症すると後肢の麻痺が進行し、最終的には自力で歩くことができなくなります。
遺伝子検査でリスクの低い犬を繁殖に使うことが重要です。
椎間板ヘルニア(IVDD)
フレンチブルドッグは軟骨異栄養性犬種に分類され、脊椎の異常が起こりやすい傾向があります。
特に、過度に背が短い個体は脊椎に負担がかかりやすいため、自然な体型の犬を選ぶことが肝心です。
皮膚疾患(アレルギー・膿皮症)
皮膚のシワが多いフレンチブルドッグは、細菌や真菌が繁殖しやすく、皮膚炎を引き起こしやすい犬種です。
特に、色素が薄い毛色(クリーム・ブルー・マールなど)の個体は皮膚バリア機能が弱く、アレルギーや免疫疾患のリスクが高くなります。
健康なフレンチブルドッグは、皮膚がしっかりしており、過度な痒みや脱毛がない状態が理想です。
2. 正しい体型をしていること
フレンチブルドッグには、健全な骨格構造と体のバランスがあります。以下の点が理想的な体型の特徴です。
正しい骨格と筋肉のバランス
健全なフレンチブルドッグは、骨格がしっかりしており、過度に肥満ではなく、適度な筋肉がついていることが理想的です。
極端に背が短かったり、体高に対して体長が不釣り合いな個体は、脊椎に負担がかかりやすく、椎間板ヘルニアのリスクが高まります。
耳の形とサイズ
フレンチブルドッグの耳は立ち耳であることが特徴です。
垂れ耳の個体は本来のフレンチブルドッグの特徴から外れており、遺伝的な異常の可能性もあります。
3. 自然交配・自然分娩ができること
フレンチブルドッグは、自然交配や自然分娩が難しい犬種とされていますが、本来の健全な個体であれば、これらが可能なケースもあります。
繁殖においては、自然交配が可能な血統を優先し、できるだけ健康な体の構造を維持することが重要です。
また、帝王切開を必要としない体型の犬を選び、自然分娩の可能性を高めることも健全な繁殖のポイントです。
4. 適切な毛色と健康な皮膚
フレンチブルドッグには多くの毛色がありますが、遺伝的に疾患リスクの高い毛色は避けるべきです。
避けるべき毛色
ブルー、ブルーフォーン、マールなどのカラーは、皮膚疾患や免疫不全を引き起こしやすく、寿命も短くなる傾向があります。
特にブルーは「カラー脱毛症」を発症しやすく、生涯にわたり皮膚の問題を抱えるケースが多いです。
- 健康な皮膚の条件
- シワの間が赤くただれていない
- 皮膚に炎症や強い痒みがない
- 適度な油分があり、乾燥しすぎていない
5. 健康的な生活を送れること
いくら遺伝的に優れた個体でも、環境が適切でなければ健全な状態を維持することはできません。
適度な運動
フレンチブルドッグは短頭種のため、過度な運動は控えるべきですが、適度な散歩や遊びができることが理想的です。
運動をまったくしないと筋肉が衰え、関節や呼吸機能にも悪影響を及ぼします。
食事管理
皮膚疾患やアレルギーを防ぐためには、腸内環境を整える食事が重要です。
消化の良いタンパク質を中心としたフードを選び、人工添加物の少ないものを与えることで、健康を維持しやすくなります。
適切な温度・湿度管理
フレンチブルドッグは暑さに弱く、熱中症になりやすいため、夏場は室温管理が必須です。
また、冬場は寒さ対策も重要ですが、極端な温度管理に頼らず、適度な耐性を持つ個体が理想的です。
まとめ:健全なフレンチブルドッグを守るために
フレンチブルドッグを健康に保つためには、遺伝的疾患のリスクを抑え、適切な体型や生活環境を維持することが必要です。
繁殖に関しては、短期的な人気や珍しいカラーを求めるのではなく、長期的な健康を考えた計画的な繁殖を行うことが求められます。
また、飼い主も適切な知識を持ち、犬種としての本来の姿を理解し、無理のない育て方をすることが大切です。