
このサイトは有料で配布されているサイトです。
フレンチブルドッグを愛してやまないフレブルオーナー様向けに製作されています。
ご要望頂ければリクエストにも対応していきますのでお声をお聞かせください。
当サイトの作者は獣医師資格や薬剤資格を持ち合わせておりません。
ネット上の情報とブリーダー歴9年の経験から情報掲載を行っています。
作者の自己紹介
- ブリーダー歴9年の経験をしています。
- ヨーロッパタイプに拘ったブリーディングを行っています。
- フレンチブルドッグの仔犬販売ポータルサイトを運営しています。
- 日本全国の十数名のブリーダーさんと情報共有しています。
- 他犬種のブリーダーとも交流しています。
- ドッグサロンのコンサルタントを行っています。
- ドッググッズの通信販売も行っています。
- 複数の獣医師や保護活動家、トレーナーと交流を深め情報を共有させて頂いています。
以上を踏まえて当サイトの情報を参考にされてください。
フレンチブルドッグ 股関節形成不全
フレンチブルドッグが注意すべき疾患の一つに「股関節形成不全(Hip Dysplasia)」があります。
この疾患は骨格や関節に影響を及ぼす問題で、犬の生活の質に大きな影響を与える可能性があります。
以下に詳しく解説します。
股関節形成不全とは
股関節形成不全は、股関節(骨盤と大腿骨をつなぐ関節)が正しく形成されない状態を指します。股関節が不安定であると、大腿骨頭(大腿骨の球状の部分)が骨盤のくぼみ(臼蓋)にはまり込まず、関節に異常な摩擦やストレスがかかるようになります。これが原因で痛みや運動障害、最終的には関節炎を引き起こします。
フレンチブルドッグと股関節形成不全
フレンチブルドッグは小型犬に分類されますが、胴が短く筋肉質で体重が骨格にかかりやすい特徴があります。そのため、股関節形成不全のリスクが高くなります。また、遺伝的要因や成長期の栄養、運動管理が影響することがあります。
原因
1. 遺伝的要因
股関節形成不全は遺伝的素因が強く影響します。親犬に股関節の異常がある場合、子犬にも遺伝する可能性が高いです。
2. 環境要因
成長期の過剰な体重増加
急激な体重増加は、股関節に余分な負担をかけます。
不適切な運動
成長中に過剰な運動や激しいジャンプを行うと、関節に負担がかかり発症リスクが高まります。
栄養の不均衡
特に成長期にカルシウムやリンの過剰摂取が関節形成に悪影響を与える場合があります。
症状
股関節形成不全の症状は軽度から重度までさまざまです。成長期や加齢とともに症状が進行することがあります。
初期症状
- 動きがぎこちない(特に後肢)
- 疲れやすい、散歩を嫌がる
- 起き上がる際に時間がかかる
- 階段の上り下りを避ける
中期症状
- うさぎ跳びのような歩き方(後ろ足を揃えて動かす)
- 股関節周りの筋肉が衰える
- 足を引きずる、または片足を使わない
重度の症状
- 持続的な痛みや跛行(足を引きずる歩行)
- 完全に足を使えなくなる
- 寝たきりになる場合も
診断
獣医師が以下の方法で股関節形成不全を診断します:
身体検査
歩行状態や関節の可動性、痛みを確認。
X線検査
骨と関節の形状、股関節の適合性を確認。
ペンヒップ法(PennHIP法)
股関節のゆるみ具合を測定し、将来のリスクを評価。
関節超音波検査
股関節の動きや状態をリアルタイムで確認。
治療法
股関節形成不全の治療は、症状の程度や犬の年齢、体重、活動レベルによって異なります。
1. 内科的治療(軽度の場合)
体重管理
適正体重を維持し、股関節への負担を軽減。
運動管理
過度な運動を避けつつ、適度な筋力強化運動を行う(例:水泳やゆっくりした散歩)。
痛みの管理
消炎鎮痛剤(NSAIDs)やサプリメント(グルコサミン、コンドロイチン)を使用。
物理療法(リハビリ)
マッサージや温熱療法、リハビリ機器を活用。
2. 外科的治療(重度の場合)
骨盤三点骨切り術(TPO)
若い犬に対して、股関節の適合性を改善するための手術。
大腿骨頭切除術(FHO)
痛みを軽減するために、大腿骨頭を除去。
人工股関節置換術(THR)
股関節を人工関節に置き換える手術(最も効果的ですが費用が高い)。
日常生活での予防策
フレンチブルドッグが股関節形成不全を予防または進行を遅らせるために、以下を心がけてください:
体重管理
適切な体重を維持し、関節への負担を減らす。
適度な運動
股関節に過剰な負担をかけない運動を選択(例:芝生や砂地での遊び、水泳)。
成長期の栄養管理
子犬用フードは適切な栄養バランスを持つものを選び、カルシウムの過剰摂取を避ける。
ジャンプや滑る床の回避
ジャンプや階段の上り下りを控え、フローリングなど滑りやすい床にはカーペットを敷く。
定期的な健康チェック
早期発見のために、動物病院で定期的に診察を受ける。
ブリーダーとしての役割
ユーザーさんのようなブリーダーとしては、遺伝性疾患のリスクを減らすため、以下を実践することが重要です:
繁殖犬の健康診断
股関節の検査(X線やペンヒップ法)を行い、形成不全のリスクが低い犬を繁殖に使用する。
飼い主への教育
子犬を引き渡す際に、成長期の栄養や運動管理の重要性を説明する。
適切な繁殖管理
遺伝的要因を考慮した繁殖計画を立てる。
フレンチブルドッグが健康で幸せに暮らせるように、股関節形成不全の予防と管理に努めましょう。
・・・次回は、「フレンチブルドッグ 角膜潰瘍」の巻
リードは絆!ノーリードにしない理由
1. 愛犬との信頼関係を築く
リードを通して、飼い主と愛犬はお互いの存在を感じ取り、歩調を合わせながら散歩を楽しむことができます。
リードはただの道具ではなく、「一緒にいるよ」というメッセージを伝える絆の象徴です。
2. 愛犬を守るため
ノーリードにすると、愛犬が予期しない行動を取ることがあります。急に道路に飛び出したり、他の犬や人に接触してトラブルが起きる可能性があります。
どんなにトレーニングを積んでいても、予測できない外部の刺激(車の音、花火、他の動物など)に反応することがあります。リードが愛犬を守る最後の砦となります。
3. 他の人や動物への配慮
散歩中、他の犬が苦手な人や犬にとって、ノーリードの犬は恐怖や不安の原因になることがあります。
公共の場では、リードを使用することで「安心感」を提供し、周囲との良好な関係を保つことができます。
4. 法律やマナーの遵守
多くの地域で、公共の場でのノーリードは禁止されています。これを守ることは、飼い主としての責任でもあります。
5. 愛犬の社会性を高める
リードをつけていることで、飼い主が愛犬を適切に導き、他の犬や人との交流をサポートできます。これにより、愛犬がよりバランスの取れた性格になる手助けができます。
リードの使用は愛情の表現
ノーリードは、一見すると「自由を与えている」と思われがちですが、実際には愛犬にとって危険やストレスの原因となる場合が多いです。逆に、リードをつけることは「愛犬を守り、安心させるための愛情表現」と言えます。
ノーリードにしないメッセージの伝え方
「絆」を強調する
- 「リードを持つ手と愛犬をつなぐその感覚こそが、飼い主と犬の絆です。」
- 「リードがあるからこそ、愛犬を守り、一緒に歩む喜びを感じられます。」
安全性を具体的に伝える
- 「リードを使うことで、あなたの愛犬を危険から守ることができます。」
- 「リードを通して、どんな場面でも愛犬に『安心していいよ』と伝えられます。」
ポジティブな言葉で訴える
- 「リードを使えば、愛犬との散歩がもっと楽しく、もっと安全になります!」
- 「リードは自由を制限するものではなく、愛犬の幸せを守るものです。」
「リードは絆」という考え方は、飼い主と犬の関係性を深めるうえで非常に大切です。
リードを使うことで愛犬を守り、飼い主としての責任を果たしながら、愛犬とのかけがえのない時間を共有できます。