フレンチブルドッグを知り尽くすために！

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犬における小腸性下痢と大腸性下痢の違いは、症状や原因が異なるため、見分けることが重要です。
以下に、それぞれの特徴と違いをまとめます。

 

 

小腸性下痢（小腸起因の下痢）

特徴

便の量が多い

小腸で栄養吸収が不完全になるため、水分を多く含んだ便が大量に出ます。

 

回数はそれほど多くない

一日に数回程度の下痢であることが多く、頻繁にトイレに行くわけではありません。

 

血液が混ざる場合

黒っぽいタール状の便が見られることがあります（消化管の上部で出血が起きた場合）。

 

体重減少や栄養不足

栄養吸収不良のため、慢性化すると体重が減少したり、栄養不足による症状（元気がない、毛艶が悪いなど）が現れます。

 

嘔吐が伴うこともある

小腸の疾患では嘔吐が一緒に起こる場合があります。

 

主な原因

• 食事の急な変更
• 消化不良
• 腸管の炎症（例：腸炎、膵外分泌不全）
• 感染症（例：寄生虫、ウイルス、細菌感染）
• アレルギーや食物不耐性
• 腫瘍や腸閉塞

 

 

大腸性下痢（大腸起因の下痢）

特徴

便の量が少ない

大腸で水分が吸収されるため、水分量が多くても便の量自体は少なめ。

 

回数が非常に多い

排便回数が増え、トイレに頻繁に行くようになります。場合によっては便意を感じても少量しか出ないことも。

 

粘液や鮮血が混ざる

大腸の炎症や損傷が原因で、粘液や赤い鮮血が混ざることがあります。

 

体重減少はあまり見られない

小腸性下痢ほど栄養吸収の影響は少ないため、急激な体重減少や栄養失調はあまり起こりません。

 

痛みや排便時の不快感が見られる

排便時に痛そうな様子や、排便後に地面をこするようなしぐさを見せる場合があります。

 

主な原因

• 大腸炎（例：感染性大腸炎、潰瘍性大腸炎）
• 寄生虫（例：コクシジウム、ジアルジア）
• ストレス性下痢
• アレルギーや食物不耐性
• 腫瘍（例：ポリープや腫瘍性疾患）

 

 

小腸性下痢と大腸性下痢の違いのまとめ表

特徴	小腸性下痢	大腸性下痢
便の量	多い	少ない
排便回数	少なめ	多い（頻繁）
血液の色	黒っぽいタール状	鮮血（赤い血）
粘液の有無	なし	あり
体重減少	見られる	あまり見られない
痛みや不快感	あまりない	排便時に見られる

 

 

注意が必要なポイント

緊急対応が必要な場合

• 黒いタール便（消化管の上部で出血している可能性）。
• ひどい脱水症状（ぐったりしている、目が落ちくぼむなど）。
• 血便が続く場合。

 

症状が続く場合は動物病院へ

• 小腸性下痢も大腸性下痢も、2〜3日で改善しない場合や、頻繁に起こる場合は、原因を特定するために検査が必要です。
• 便検査、血液検査、場合によっては超音波や内視鏡検査を行うことがあります。

 

食事管理の重要性

• 療法食（低脂肪、高繊維など）を活用する。
• 食事の急な変更を避ける。

 

フレンチブルドッグのような犬種は体質的にデリケートな部分があるため、下痢が慢性化しやすい場合があります。
適切なケアや、症状の観察記録が、早期解決につながります！

 

・・・次回は、「フレンチブルドッグ 」の巻

 

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